幼い頃から、工作冒険が好きだった

 

学生時代に〝 "から始まった興味は、空間や場所へと広がっていった。 

繊細なモノがそこに在ることで、見えてくるものがあること、

そして特定の場所や土地に対して何かを作ることのおもしろさへと繋がった。

 

そんな折、海に囲まれた小さな島や, 山村の集落で滞在制作をさせていただいた。

巡る季節の中で自然と上手に関わりながら生活している

じいちゃんばあちゃんたちの〝知恵″に触れ、ワクワクすると同時に、

それを横目に〝制作″だけに時間を費やしている自分にソワソワした。

 

日々の生活と制作、

どちらもやりたいと思った。

 

移動すること。旅すること。

巣作りをすること。土地に根を張っていくこと。

自分の身体で気づくこと。

ものごとの新しい在り方を知ることで、この世界の見え方が変わること。

自然がつくり出したモノ、人間の手と知恵がつくったモノ、そして途方もない時間や記憶を纏ったモノ。

それらを見て、心が震えること。無心になって拾い集めること。

自分の身体や暮らしにあわせて、作ったり、繕ったり、改良しながらモノを使い育てていくこと。

そんなふうに日々を暮らしながら、モノをつくり続けること。 

 

いろいろ矛盾もあるけれど、

" 生きること/living "と" つくること/making" が線引きなく存在するように

すべてが繋がってきたら気持ちいいだろうなと思う。